My Life
なぜこの地を選んだのか
ここには何年前から住んでいるんですか?
松下拓也さん(以下:松下)「もともとは神戸で看護師をしていましたが、6年前に滋賀県に移住しました。今は起業家さんのSNS運営や撮影のサポート、そしてものづくりもしています。
滋賀県に住むことにした理由は?
松下キャンプで琵琶湖周辺に来ることが多くて、自然に囲まれた暮らしに惹かれたんです。神戸も好きですが、街の間隔がギュッとしていて、心の余裕を持ちにくい。滋賀は街自体もゆったりしていて、湖の景色も近く、生活しながら自然に触れられる。この距離感が決め手でした。
非日常の楽しみ
キャンプはいつ頃から始めたんですか?
松下看護師時代、約6年前に友人に誘われて登山に行ったのがきっかけです。六甲山の頂上でカップ麺を食べただけで感動してしまって、もっと外で食事したいなと思ったんです。それから少しずつ道具を揃えて、キャンプにハマりました。
キャンプの魅力は、単なるアウトドア体験に留まりません。松下さんにとっては、日常のリズムから解放される時間。火を囲み、自然の香りと音に包まれながらコーヒーを淹れ、お酒を楽しむひとときは、心の奥までゆっくり染み渡ります。
滋賀のキャンプ場の良さは?
松下目の前に琵琶湖が広がる開放感ですね。湖の光が反射する水面、鳥のさえずり、風に揺れる木々…それだけで心が落ち着きます。都市部では決して味わえない時間です。
キャンプスタイル
最初は一人で出かけることも多かった松下さんですが、今ではインスタグラムを通じて知り合ったキャンプ仲間と行くことがほとんどです。
みんなで料理を分担したりするんですか?
松下はい、各自自分の分を準備して、お裾分けで楽しむ感じです。ズボラな人はソーセージだけ、気合を入れる人はアクアパッツァやアヒージョを作ったり。焚き火を囲みながら食べるご飯は、どんな料理でも美味しく感じます。
泊まりですか?
松下テント泊もしますが、僕はジムニーで車中泊することが多いです。愛犬も一緒に寝袋に入って寝ます。朝の湖畔で目を覚まし、澄んだ空気を吸いながら散歩する時間は、最高のリフレッシュです。お酒が好きなので、キャンプでは飲みたいですし。
自分だけのキャンプスタイル
キャンプの必需品である車も、松下さんにとっては遊びの延長線です。普通車では泥や傷が気になったため、ジムニーに乗り換え、キャンプ用にカスタム。ドリンクホルダー一つにもこだわり、自作で作り上げたものを販売するまでになりました。
松下ネットで安いものを買ったりもしたんですが、もっとおしゃれに、自分好みにしたくて作り始めました。ジムニーの内装はカスタムしやすく、自分が本当に欲しいものを形にできるのが楽しいんです。
ハンドメイドのコーヒーグッズも作っているとか?
松下はい、ウォールナットの木で作るミルスタンドやドリッパーホルダー、フィルター用プレートなどです。デザインの勉強は特にしていません。見よう見まねで始めて、シンプルで使いやすいものを心がけています。
自宅マンションの一室が、作業部屋に。壁一面に工具類が見える形で収納されている。