My Life
「滋賀・立命館ダイビングクラブ」では、どのような活動をされていますか?
昨年、西日本最大級の屋内温水プール「インフロニア草津アクアティクスセンター」がオープンしたのをきっかけに、「滋賀県を飛び込みの聖地に」という目標のもと、クラブチームがスタートしました。
私はそのコーチとして、子どもたちの育成を中心に、競技の普及や地域とのつながりづくりにも力を入れています。
「ダイビング」と聞くと海のアクティビティを想像しますが、ここでは“飛込競技”という意味なんですね。
はい。英語では飛込競技を“Diving”と呼びます。
全国でも飛込専用の施設はまだ少なく、実際に体験できる機会が限られているのが現状です。
だからこそ、草津のように素晴らしい環境が整った場所で、競技の魅力を広めていきたいと思っています。
フォームや着水など、一人ひとりの個性に合わせて指導しています。
現在は何人ほどの生徒が在籍していますか?
現在は約30名です。オリンピックを目指す選手もいれば、週1回の習い事として楽しむ子もいます。
昨年、チーム所属の玉井陸斗選手がパリオリンピックで銀メダルを獲得したことで注目が集まり、地域でも飛込競技への関心が高まってきたと感じます。
「生徒たちはどんな子が多いのでしょう?
みんなとても前向きで、「上手になりたい」という気持ちが強いです。
指導には難しさもありますが、成長していく姿を見ると本当にうれしくて、やりがいを感じます。
飛び込みは“高さへの恐怖”と向き合う競技でもあります。その分、心の強さや自己との対話が求められ、子どもたちにとって大きな成長の機会になりますね。
初めて挑戦する子は、どんな形で体験できますか?
体験会があります。ヘルパーなしで15m泳げれば、1mや5mの飛び込み台からジャンプを体験できます。
最初は怖がる子もいますが、好奇心と勇気を持って一歩を踏み出す姿は本当に素敵です。継続的に通うようになる子は、技術を磨きたいという気持ちがとても強い。
今のチームは、やる気に満ちた子ばかりで、とても明るい雰囲気です。チームであり、同時にライバルでもある――そんな関係性が、とてもいい刺激になっています。